アドレス日本一周 east[169]
投稿日:2014年2月7日
「六文銭」の旗がたなびく
10時、JR沼田駅前を出発。信州の上田に向かう。
国道145号でまずは中山峠を越える。冬の中山峠越えでは痛い目にあったことがある。沼田側からツルンツルンのアイスバーンを登っていったが、ステーン、ステーンと転倒の連続。ついに峠越えを諦め、国道17号に戻ることにした。ところが上りよりも下りの方がはるかに難路でツーーーと滑り、辛くも路肩の雪の中に突っ込んでバイクを止めることができた。そんな忘れられない中山峠だったが、今回は雪もアイスバーンもなく、楽々とアドレスで峠を越えることができた。
国道145号で中之条、長野原と通り、羽根尾の交差点からは国道144号を行く。
羽根尾の交差点はすごい所で、国道144号と145号の起点で、さらにここから分岐する国道146号の起点にもなっている。まったく気づかずに通り過ぎてしまうような名も知れぬ小さな交差点が、3本もの国道の起点になっているのだ。このような例は日本中を探しても、ほかにはない。
沼田から80キロ走って群馬・長野県境の鳥居峠に到達。峠の周辺は一面の雪景色だが、国道144号の路面に雪はなかった。
鳥居峠を越えて上州から信州に入る。
鳥居峠の下りにも雪はなく、一気に峠を駆け下った。
鳥居峠下の旧真田町(現上田市)の本原が真田氏発祥の地。ここには「真田氏歴史館」がある。真田の風景を目に焼き付けたところで北国街道の宿場町、上田の市街地に入っていく。
上田は城下町でもある。上田の中心街にある上田城は天正11年(1583年)に真田昌幸が築いた城。城跡に残る櫓や石垣、堀などを見てまわる。城内のあちこちに真田の「六文銭」の旗がたなびいていた。
上田からは来た道を引き返す。再度、鳥居峠を越えて群馬県に入り、15時30分、JR沼田駅前に戻ってきた。「沼田〜上田」の往復は272キロになった。